椎間板ヘルニアが発症しやすい年齢

椎間板の中心には髄核があります。髄核は88%が水分であると報告されています。加齢とともに髄核の水分は失われ、その水分量は60%前後に減少すると言われています。

一般に20~40歳が最も多く、60歳以上では、その発生頻度は1~2%のようです。

椎間板ヘルニア

一概に椎間板ヘルニアといっても、髄核の脱出する方向、大きさ、脱出の仕方によって様々な症状を現します。ここでは2つの椎間板ヘルニアの状態について考えてみたいと思います。

 1.椎間板膨隆

画像は、椎間板が後方に膨れ上がって神経を圧迫している状態を描いたもので、「椎間板膨隆」と呼ばれています。この場合、脚の痺れなどの症状ではなく、腰痛を激しく訴えると言われています。

 2.椎間板脱出

線維輪が断裂し、髄核が脊柱管などに進入している状態です。このような状態を「椎間板脱出」と呼ばれ、腰痛が減少して下肢の症状が強くなるのが特徴です。いわゆる坐骨神経痛の症状が発生します。

仕組みは明らかになってない

2つの椎間板ヘルニアの状態について説明しましたが、椎間板の膨隆や脱出した髄核によって神経が圧迫されて、坐骨神経痛の症状が現れるとされていますが、今日でもその仕組みについては明らかになっていません。なぜなら末梢神経は物理的な圧迫のみで痛みを生じることは無いとされているからです。

神経根炎

では何故痛みが出るのか?まず飛び出したヘルニアによって神経および周辺組織が圧迫されると、血行障害が起こります。そして圧迫され続けた神経はやがて炎症を起こし、「神経根炎」の状態を作ります。

つまり、坐骨神経痛はヘルニアによる物理的な圧迫ではなく、神経根炎に由来するものとされる説もあるのです。

早めの対応を

椎間板に負担をかけ過ぎると、椎間板ヘルニアという症状を起こす可能性が高まります。そうならないためには、普段の姿勢を見直したり、腰に負担がかかりやすくなっている筋肉のバランスを整えることが大切です。当院では姿勢やストレッチのアドバイスを積極的に行っております。整体はそのきっかけに過ぎず、その後の生活が大切です。

 

参考文献

開業鍼灸師のための診察法と治療法:医道の日本社

プロメテウス解剖学アトラス:医学書院

身体運動の機能解剖:医道の日本社

 

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