さすられるだけで痛い

普段の作業環境は・・・

メンテナンスでご来院頂いているUさん(男性)。

Uさんは、ゴルフ場でグリーンの整備をしていらっしゃいます。整備するために機械を使うわけですが、その機械が日本製でなく、アメリカ製なのでUさんの身体のサイズに合わない。そのうえ、動かすのにかなりの筋力を必要とするので、かなり体に負担がかかります。

座って何時間も作業するので、背中は猫背のまま作業することが自然と増えてしまいます。

胸の筋肉の緊張

今回Uさんは、肩が内側に入り、いつもより猫背になっていました。そのため、胸の筋肉が緊張しており、胸骨をさすっただけで、かなりの痛みがあり、指でほぐすことはできませんでした。

このような時は、胸筋を無理にほぐすのではなく、なるべく胸の筋肉が緩むように、腕や肩甲骨など、関係の無いように見える周りから緩めていくことが大切です。それでも一回で胸筋の緊張を取ることは難しいです。こんな時はご自宅でのセルフケアが重要です。

猫背をしている時の筋肉の状態を考えてみましょう。

●背中の筋肉・・・引き伸ばされて固まった状態

●胸~お腹の筋肉・・・肩が内側に入って縮んでいる状態

というイメージが湧きませんか?

そして、この筋肉の状態を考えたとき、どういうケアが良いのかを考えてみましょう。

一番よくないのは、

引き伸ばされて固まった背筋を更に伸ばす。

胸からお腹の筋肉をさらに縮ませる。

ということです。つまり猫背の状態の筋肉を更に作ってしまう事です。

この場合、画像のように体を反らすことが良いです。

身体を反らすと・・・

●背中の筋肉・・・縮んで収縮した状態

●胸からお腹の筋肉・・・伸びている状態

つまり現在の状態と逆の事をすることが必要です。

まずは、ご自身の筋肉がどういう状態であるかということを「知る」という事が大事だと思います。

実際にUさんにこのストレッチをしてもらいましたが、画像の様に反ることはできず肘を曲げないとできない状態でした。Uさんにはこのストレッチを頑張ってもらって、猫背改善に役立てて欲しいと思います。

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