ぎっくり腰の後が大切

ギックリ腰になると、激しい痛みがあります。

体験したことのないような痛みが腰を襲うので、ちょっとしたパニック状態にも陥ります。

私の患者さんの例では、とにかくこの激痛を何とかしたくて、痛みをこらえながら病院へ行き、レントゲンを撮って腰椎の異常を診断され、ブロック注射を打ったものの全く改善しないというケースもあります。

ギックリ腰は腰椎の異常ではなく、腰の筋肉の炎症で起こります。つまり骨ではなく、筋肉に問題が発生しているということです。

何故筋肉が炎症するのか?それは腰の筋肉に負担がかかり過ぎたために、腰の筋肉が耐え切れなくなって、ある日ギックリ腰となって現れるのです。

ギックリ腰の方の特徴として、脚や臀部がカチカチに固まっています。

脚や臀部、股関節周りが固くなり、正常に動作しないので腰に大きな負担がかかっているのです。ですから腰だけの筋肉をほぐしても解決しないことが多いです。

ギックリ腰は激しい痛みを伴いますが、3日ほど安静にしていると段々と痛みが落ち着いてきます。1週間もするとそれなりに動けるようになります。

痛みが無くなると、ギックリ腰のことは忘れてまた日常へ戻っていきます。

ここで大切なのは、今までと同じ習慣を繰り返さない!ということなのです。

ギックリ腰になったのは『今までの習慣の積み重ね』なので、腰に負担をかけていた動作を思い出してみてください。特に普段の姿勢を見直すことが大事です。例えば・・・

◎猫背のままデスクワークを長時間する

◎スマートフォンをずっと見ている

◎中腰での作業が多い

◎椅子に浅く腰掛ける

◎長時間同じ姿勢でいることが多い(運転や工場での作業など)

これらの習慣は確実に腰の筋肉に負担をかけています。負担をかけているのにケアをしないので、疲労は溜まる一方です。そしてギックリ腰はまた繰り返されます。

このスパイラルから抜け出すためには、腰に負担をかける習慣を見直し、ストレッチを生活の中に取り入れることが大切です。(ウォーキングも非常に良い方法です)

しかし、どういう姿勢がいいか、どんなストレッチをすればいいか解らない方も多いと思います。

当院では、腰だけでなく全身の筋肉を診て、患者さん一人一人に合ったストレッチを提案しています。また普段の作業環境なども伺ってどういう身体の使い方をすればいいか、仕事中でもできるストレッチを患者さんと相談しながら提案しています。

腰痛のスパイラルから抜け出したい方は是非ご相談下さい。

 

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